射撃は、自衛官の必修科目。
誰でも入隊したら、基本的な射撃の訓練を受けます。
さらに実際に銃を手にして扱いを学び、的を狙って撃つことを覚えるのです。
ここでは「自衛隊の射撃訓練はどんなことをするのか、一般人が見学する方法」などを紹介していきますよ。
自衛隊の射撃訓練を見学したい自衛隊ファンは必見です!
自衛隊は射撃試験が義務
自衛隊が扱う銃ですが、基本的に曹士は小銃、幹部は拳銃を使用します。
自衛官は定期的に射撃の訓練を課されており、射撃検定という試験が義務付けられいます。
自衛隊の中の職種によっては「検定による技能の証明が必要」なんですよ。
新しい制式銃が発表!
また、自衛隊と言えば長らく「64式小銃、89式小銃」が使用されてきました。
が、先頃、新しい制式銃が発表され、お披露目されました。
最新式の自衛隊自動小銃、現代的でかっこいい✨
これのモデルガンでサバゲーやりたいな陸自新小銃、制式名は「20式5.56mm小銃」にhttps://t.co/GmvNqMfuNz pic.twitter.com/9mDvRZJWVp
— いけだけ (@ikeiked2sd) May 21, 2020
なんだとー!大方の予想を裏切り自衛隊の次期制式拳銃が発表されましたね。HKのSFP9!(VP9)。噂されていたSIGではなかったのに驚きです。#自衛隊拳銃#自衛隊 pic.twitter.com/4cFIFKAT4T
— 福島県の老舗ガンショップ BURST 毎月第三日曜日はシューティングマッチATPF 開催中! (@BURST61518347) December 6, 2019
今後は順次新しい“20式5.56mm小銃”に更新されて射撃訓練が始まることでしょう。
女性的にはサッパリな銃の種類ですが、好きな人は興奮する内容になっているようです。
射撃訓練は見学できる?
普通の射撃訓練は見学NG?
基本的に、一般人は射撃場及び射撃訓練は見学できません。
もちろん射撃の体験などもできません。
安全管理上はもちろんのこと、射撃場の位置が特定されることもあまり好ましくないからです。
ドラマや映画で見る射撃訓練
しかし、時折ドキュメンタリー番組で新人自衛官の訓練が取材されたり、映画のシーンのなかにはそうした場所が使われ、映像に残されています。
例えば、航空自衛隊入間基地の屋内射撃場は、基地内のどこにあるのかは公表されていません。
が、はっきりと「入間基地内の射撃場が撮影場所となっている」ことが公表されている映画が二本あります。
この2つの映画です。
- 『図書館戦争』(2013年公開、佐藤信介監督)
- 『S-最後の警官-』(2015年公開、平野俊一監督)
前者では、榮倉奈々さんや岡田准一さんが所属する“関東図書隊”の特殊部隊が小銃の射撃訓練を行うシーン。
これは自衛隊の監修で「リアルに自衛隊の訓練を再現しているものに近かった」と評判です。
立川シネマシティで「図書館戦争」を見てきた!冒頭の「日野の悪夢」のシーンは腸が煮えくりかえる気持ちになった。また関東図書隊の訓練の描写で熊谷基地のグラウンドや入間基地の屋内射撃場が出てきた。写真は記念に買ったパンフレットとストラップ。 pic.twitter.com/2f6VwtKYZ6
— kanaism (@kanaism) April 29, 2013
後者は、冒頭の訓練シーンで綾野剛さん演じる蘇我伊織が的を狙っている場面で使われています。
いずれも、撮影のコーディネイトをしたのが、ドラマ『空飛ぶ広報室』でムロツヨシさんが演じた“比嘉一曹”のモデルになった広報官・Mさんだったのですが。
彼が拘ってより一層リアルさを求めてアプローチしただけのことはあり、「一見の価値あり!」な仕上がりになっています。
マンガで見る射撃訓練
厳密には自衛隊ではありませんが、防衛大学校を舞台にした漫画作品「あおざくら」の中でも、小銃を貸与され実弾射撃をする、というシーンがあります。
こちらはその訓練を写実的に描くとともに、主人公らがその小銃を与えられ、何をどう考えてその訓練に打ち込んでいったかという内面にも着目されており、その心理描写も丁寧で好感が持てます。
日本において銃と実弾を扱うという究極の非日常を垣間見る___漫画と言うメディアではありますが、貴重な機会になるはずです。
ファンにはたまらない総火演(そうかえん)
人間が扱う銃だけが射撃じゃない
自衛隊では“射撃”にもいろいろな種類があります。
人間が銃を扱うだけが“射撃”ではありません。
戦車やヘリコプターなど、そのスタイルはさまざまですが、日本の自衛隊の“射撃”の技術は世界でもトップクラスの精度を誇っています。
こうした訓練も一般的にはなかなか見る機会がありませんが、年に一度、大々的に公開され、誰でも観るチャンスを狙えるイベントがあります。
富士総合火力演習、通称“総火演(そうかえん)”です。
富士総合火力演習とは?
毎年八月の末に行われるこのイベントは、陸上自衛隊の総力を結集し、これまでに培ってきた技術を余すところなく披露するというファンにはたまらない催しです。
もともと普段の訓練では「絶対に無駄弾は撃つことができない!」というほどに厳密に管理されています。
が、自衛隊が保有する銃弾・砲弾にも使用期限があります。
なので、使用期限が超える前にすべて有効に使用できるようにと設定されたのが、総合火力演習なのです。
富士総合火力演習が動画で見れる!
「人と装備が一体となって繰り出される正確無比な技術を見事なパフォーマンスとして披露する」という総合火力演習は、広く一般に知られるようになり。
今では入場券が大変なプラチナチケットと化して、入手することもなかなか困難です。
ことに本年度(令和2年)は新型コロナウイルスの影響もあり、例年とは異なるスケジュールとスタイル(無観客)になったこともあって、陸上自衛隊の公式Twitterアカウント及びyoutubeからライブ配信もされています。
Youtubeで配信された映像は解説も解りやすく、二時間半に及ぶパフォーマンスの全てが収められていますので、オススメです!
【お知らせ】
今年の #富士総合火力演習 では、 #ウェアラブルカメラ、弾着地、#ドローン映像 等、更に迫力ある映像を #ライブ配信 する予定です。演習は23日(土)10:00~ですが、配信は09:20~を予定しています。お楽しみに。動画は予行の状況です。https://t.co/z73NPN5dRu#そうかえん #総火演 pic.twitter.com/dzn6KuEwoW— 陸上自衛隊 (@JGSDF_pr) May 21, 2020
富士総合火力演習を見学する方法
さて、前述の総火演ですが、例年は多くの観客が見守る中で実施されるイベントです。
来年度の状況は判りませんが、基本的には8月末に実施。
観覧希望者は6~7月に事前申し込みを行い、抽選で選ばれます。
総火演自体の観覧は無料です。
が、その倍率は数倍(電車・有料シャトルバス利用)から数十倍(自家用車利用)と言われており、往復はがき、もしくはインターネットで一人一回しか応募できません。
同一人物が複数応募した時点で無効になるということですので、ご注意を。
いずれも、春頃から防衛省の公式サイトなどで告知が始まりますので、チェックしてみてください。
→ 防衛省公式サイト
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