自衛官の結婚式には意外な“あるある”が満ちあふれています。
微笑ましいものから、ギョッとすることまで、ウチの夫が体験したことだけでも羅列すると結構いろいろありました。
笑えるものから、これから結婚する人がちょっと気を付けるべきこと、出席するときの心得まで、思いつくことからお話してみましょう。
自衛隊旦那から聞いた「自衛官の結婚式あるある」を紹介していきます♪
新郎の服は礼服?制服?私服?
自衛官の結婚式でウケるのは、新郎の礼装です。
腰に儀礼刀を下げた華やかな礼装は他の職業の方には着られない特別な衣装なので、花嫁にリクエストされて選ぶ方が多いようですね。
専門の業者でレンタルし、全国どこでも発送してくれるということなので、自衛官なら誰でも着用することが可能です。
こうした場合、参列者も制服・制帽・白手袋着用で出席することを求められるケースがあります。
新郎側の参加者は全員制服。なかなか見応えがあります。
新婦側の女性からも「カッコいい」とモテて、新たな出会いがあるとかないとか(笑)
逆に、自衛官らしくなく(?)、普通の結婚式のスタイルを目指す場合には「私服のスーツで」と指定されたりします。
スーツでも礼服でも肉体は鍛えているので新郎はカッコいいです♪
全国ネットだから?!
自衛隊は陸・海・空いずれも北海道から沖縄まで全国に点在しています。
自衛官が結婚式を行う時に悩むのが、その場所です。
勤務地と地元が近い場合は楽ですが、北海道出身者が沖縄で勤務する、九州出身者が東北で…というケースも珍しくありません。
また、自衛官ならではの遠距離恋愛の結婚式も、互いの地元と勤務地の兼ね合いもあり、場所の選定に苦慮します。
調整が面倒なので「親族と親しい友達を誘って沖縄でリゾート婚を計画」したり、「中間地点の東京などで行って一日観光プランを組み入れる」など、いろいろな例がありました。
また、招待されて集まる側も大変です。
飛行機や新幹線を使って、場合によっては一泊することも。
同期や同僚の結婚式は、ある意味同窓会のような場にもなります。
なので、皆さん万障繰り合わせて出来る限り出席するように心がけているのです。
結婚式貧乏(笑)
同期の結婚式が続いて一年で数回ということがありました。
ご祝儀が3万円。
交通費諸々考えると結構な出費です。
そして、それだけでは終わりません。
会えば、漏れなく飲みます。
えぇ、自衛隊は必ず飲みます。ものすごーく飲みます。
というか、結婚式に限らず普段から飲み会が多すぎです(怒)
お祝いですから、楽しんできてほしいと思う反面___「うわー…今月も結婚式貧乏だ(笑)」と思ったことも度々です。
長距離移動の人が多いので、引き出物は手頃で身軽なカタログギフトが人気ですが、我が家では「せめて家計に還元したい!」とお米をチョイスしていました。
結婚式での飲み会は目をつぶるとして、普段の飲み会は減らして欲しいです!
お互い様、という気持ち
結婚式は参列するだけでもお金がかかります。
そして、こんな時しか全国各地からみんなが集まれる機会はそうそうありませんから、同期や仲の良かった同僚らを呼びたい気持ちも解ります。
それは“お互い様”なので、皆さんそれぞれ『交通費は自腹、宿泊費は新郎新婦が手配』というケースが多かったですね。
招く側の気遣いと招かれる側の苦労
年齢が上がってくると、部下の結婚式に来賓で招待されることも少なくありません。
しかし、世代の違いか…最近はお車代(交通費)を出さないケースがあり、ちょっと驚かされます。
勤務地ではなく、地元で挙式・披露宴という場合に、“来賓”として招かれて飛行機で出席してご祝儀も出すのに?と思いましたが、お祝い事だったので、黙って見送りました。
これから結婚式を考えている人には、そういう場合の気配りをきちんとしておいた方が、その先の自衛官としてのキャリアの印象が変わってくるはずですよ。
二次会、三次会はほどほどに!
結婚式で同期や仲の良い同僚が集まれば、飲みます。
自衛官はお酒が強い人ばかりではありませんが、飲むのは好きな人が多いのです。
そして悪ノリも起こりやすいのが二次会・三次会です。
新郎を引きずって朝の四時まで飲んでいたら翌朝新婦が口をきいてくれなかった、という夫婦がいました。
同様の話は割とよく耳にします。
なので、飲むなとは言いませんが、周囲はせめて二次会までで新郎を新婦の元に帰す気配りが欲しいですね。
理性が残っていれば、ですが。
新婦は「何時までに帰ってきて!」と事前にお願いしておきましょう。若い自衛官だとなおさら本当に帰ってきませんから。
余興が肉体派!?ドン引きされることも…
部隊にもよりますが、肉体派が多いとお酒が入った勢いで脱ぐ人もいます。
披露宴でそういう余興が当たり前になっていると麻痺してきて、一般の招待客にドン引きされることもままある自衛官の結婚式(笑)。
写真を見ただけでも「うわー…」と思ったのは、マッチョな自衛官たちが集まって黒いブーメランパンツでボディビル大会のようになった披露宴の余興です。
これ、生で見せられたら目のやり場に困るよなぁ___というのが正直な感想だったので。
これから自衛官との結婚式を考えている人は、その辺りをしっかりリサーチして、自分の結婚式のイメージを堅持し、死守してください。
逆に、そういうノリを存分に楽しめるのであれば、ここから先の自衛隊嫁ライフはたいてい動じることなく受け流して乗り越えていけるでしょう。
自衛隊の結婚式あるあるまとめ
招く側も、招かれる側もいろいろ大変な自衛官の結婚式ですが。
せっかくのお祝いの席です。
お互いに気持ちよく過ごせるように気配りが出来れば、きっと双方で「良い結婚式だった」と思い出に残るものになるはず。
素敵な結婚式を楽しんでくださいね。