東日本大震災以来、社会全体からの自衛官という職業への意識は大きく様変わりしました。
盛んにメディアに取り上げられるようになったことで、その活躍ぶりを見た女性から脚光を浴び、婚活市場では「J婚」というジャンルが確立されるまでになっています。
そのなかでも、航空自衛官は人気が高いと言われています。
なぜ航空自衛官はモテるのか…?!
メディアの影響や陸上自衛隊、海上自衛隊との違いなどを考察して、その理由について迫ってみましょう!
航空自衛官妻である私が「航空自衛官がモテる理由」を解説しますよ!
航空自衛隊が陸上自衛官や海上自衛官よりモテる理由
自衛隊の人員は「陸上自衛隊:約13万7千人、海上自衛隊:約4万2千人、航空自衛隊:約4万2千人」となっています(2019年3月時点、防衛白書より)。
都市部にも駐屯地がある陸上自衛隊に比べると、僻地(陸の孤島、海っぺり、山の上、ガチの離島)に拠点が多い航空自衛官はそれだけでレアな存在です。
が、しかし、航空自衛隊と海上自衛隊はほぼ同じ人員の規模です。
その相違点として…艦艇に勤務して長い間は陸を離れることが多い海上自衛官は、恋愛や結婚の対象としては、ちょっとハードルが高いということのようです。
よって“航空自衛官がモテる”ということなのかもしれません。
ドラマ「空飛ぶ広報室」の影響
2013年にTBS系で放送されたドラマ「空飛ぶ広報室」は東日本大震災以降の航空自衛隊に大きく影響を残しました。
“防衛省航空幕僚監部広報室”というところで働く広報官たちを中心にして、2010年~2013年当時の自衛官の姿を描いていたこの作品では、綾野剛さんや要潤さん、ムロツヨシさんといった人気俳優が制服を着て演じていたこと。
そして自衛隊に関して造詣の深い原作者・有川浩さんの想いもあって、多くの自衛官を丁寧に取材したテーマを盛り込んで好意的に描かれていました。
綾野剛さん演じる空井大祐二尉と、新垣結衣さんのテレビディレクター・稲葉リカの恋を通してカッコいいだけでなく、シビアな実情も盛り込んでおり、平均視聴率12.6%、最高視聴率15.3%というヒット作になりました。
今なお根強いファンがいます。
自衛隊という組織の入門としては得難いコンテンツになっています。
それまでも自衛隊を描いた作品は多々ありましたが、その殆どが映画で「自分でお金を払って観る」というものでした。
地上波の連続テレビドラマというのは圧倒的な強さがあり、ここから爆発的に航空自衛隊・自衛官への人気が上がったものと言われています。
ブルーインパルスの効果
パイロットがカッコイイ!
残念ながら延期になってしまった東京オリンピック。
その準備段階でも大いに話題になったのが開会式のブルーインパルスのフライトです。
自衛隊に詳しくない人でも、その60年にわたる歴史の一端に触れたことはあるはずです。
前回の東京オリンピックの開会式、98年には長野オリンピック、近年では2014年の旧・国立競技場のさよならイベント、昨年のラグビー・ワールドカップの開会式などで会場上空を飛ぶ飛行機のスモークを、誰でもご覧になっているはず。
空幕広報室です✈︎
ラグビーワールドカップ2019日本大会 プレイベントでのブルーインパルスの展示飛行、航空中央音楽隊の演奏を予定どおり行いました✨ 映像はフェニッスローパスです🏟— 防衛省 航空自衛隊 (@JASDF_PAO) September 20, 2019
「かっこいい!」
そう思う人は多いでしょう。
もちろん、そのパイロットや整備員は航空自衛隊4万2千人のトップオブトップというべき精鋭ですが、彼らを支える仕事をしている人たち、そして彼らが安心して飛べる状況を作っている隊員もたくさん存在しています。
こうしたキャッチーなところから興味を持って航空自衛隊という組織を見て、憧れを抱く女性も少なくありません。
航空祭のイベントは必須です!
そして、こんなブルーインパルスのフライトを目玉にして、全国各地の基地で開催されている“航空祭”や、ヘリや輸送機などの体験搭乗など、一般に門戸を開くイベントも多いです。
イベントに行けば航空自衛隊で働く自衛官の生の姿に触れること、そして話をする、知り合うチャンスもあります。
こうした機会は防衛省の公式ホームページやTwitterなどのSNSで告知されていますので、チェックしてみてくださいね。
この数年で、本家の防衛省だけでなく、基地ごとのアカウントも増えていますので、興味のある部隊をフォローしてみるのも楽しいでしょう。
時々、基地や施設の見学会、基地モニター募集といったレアな告知もありますよ。
航空自衛官がモテる理由まとめ
カッコいいとか、守ってくれそう、というイメージが先行しがちな自衛官ですが、彼らもごく普通の男子です。
「空飛ぶ広報室」でも、ムロツヨシさん演じるベテラン広報官の比嘉一曹が言います。
“自衛官も、人間ですから…”
デメリットもある!?
ただ、10代後半、もしくは20代前半から、ちょっと隔絶した世界で集団生活しているので、世間一般からズレているところもあるかもしれません。
会話や行動で驚くこともあるかもしれませんが、そうした部分を笑って楽しむ余裕がほしいですね。
空自も、演習などで行方不明(居所が明かせないケース)やLINEも繋がらないなど連絡の途絶もありますが、そんな空白期間も自分磨きや勉強して待てるくらいの自立心も大切です。
職種や階級によっては2~3年おきに転勤もありますので、遠距離恋愛になる可能性もありますが、そんな困難も乗り越えられるような素敵なパートナーに出会えると良いですね!