「自衛官との結婚」は昔に比べると、反対されることは減ったというか、今は「むしろウェルカム!」な雰囲気もあります。
これは東日本大震災の影響がとても大きいです。
ナイナイの婚活番組や、雑誌MAMOR(マモル)の交際相手募集ページ、そして自衛官専門の婚活サービスまで登場し、さらには“J婚”という言葉まで…
こんな時代が来るなんて、昔は想像もしていませんでした(笑)
それでも両親から「自衛官との結婚を反対される」ということが、残念ながら…やっぱりあります。
なぜ親は自衛官彼氏との結婚に反対するのでしょうか?
その理由と対策を分析してみましょう!
好きな人との結婚を反対されるのは辛いですよね><
彼と結婚するためにも、ぜひ読んでみてくださいね。
危険な仕事だから
自衛隊の仕事は危険?
戦闘機とか、潜水艦とか。
知られていないからこそ、「自衛官=危険」というイメージが付きまといますが。
働いている本人たちは、そうした場面にきちんと対応できるように教育・訓練されています。
残念ながら、自衛隊という世界に詳しくないお父さん、お母さん世代にはなかなか理解されにくいものです。
アニメや映画、ドラマなどは誇張されている
また、アニメや映画などは、表現が誇張されていますよね。
下手にそうしたものを見せると「ほら!やっぱり危険!」となりますので、注意が必要です。
実際の自衛隊がどんな世界なのか、というのはまずパートナーが理解して、ママやパパを説得できるようにならなければ、と思います。
事故率なら運送業の方が高い?
それに、事故率からすると「自衛隊の航空機の事故」より、「運送業の交通事故の発生率、遭遇率の方が高い」という説もあると聞いたことがあります。
どんな世界にも危険はあるし、都市部勤務の平凡なサラリーマンが電車に乗っていても道を歩いていても事故にあう確率はゼロではありません。
そういう意味で、まず自分が相手のお仕事を理解して、きちんと両親に話せるようになりましょう。
低賃金?
自衛官は国家公務員なので安定している
自衛官は特別職国家公務員です。
高給ではありませんが、福利厚生がしっかりしているので、「皆さんそれなりにきちんと暮らせるお給料」は頂いています。
景気が良くなってもそれほど給料が上がることはありませんが、逆に景気が悪化しても大きく影響を受けることは無い、ということです。
もっとも、人事院の発表などを見ていると、世間一般の収入が減ると公務員もそれに従って俸給を減らされ・・・。
景気が回復しても減らされた分が丸々戻ったり、その先に民間ほどのベースアップがない、というデメリットもありますが。
それでも、自衛官がお給料やボーナスが貰えなくなったら、その時は「日本が終わってる」くらいの状況ですので…ちゃんとやっていけますよ、と説明しましょう。
官舎に入れば家賃も安い
実際、官舎に入れたら設備や立地はともかくお家賃は安いですし、官舎に入れなくても家賃補助はあります。
転勤で引っ越し貧乏になる傾向もありますが、事前に少しずつ積み立てるなど備えている人は沢山います。
皆さん、堅実に暮らしていますよ。
将来設計を考えれば問題ないです
また、自衛官は身分の保証がしっかりしているので住宅ローンなども通りやすく、きちんと将来設計を考えている妻が多いです。
比較的給料が高い幹部は引っ越しが多いので妻が働くのが難しいという反面、転勤が比較的少ない曹のご家庭では、妻がバリバリ働いているというケースもあります。
あとは、収入が多くても出費が多ければ…というバランスの問題ですね。
むしろその先で問われるのは「妻の経済観念と家計管理」になってきますので、頑張りましょう。
転勤が多い!
自衛官は転勤が多い?
はい、転勤多いです。
職種によりますが、幹部だと2~3年ごとに全国を転々と飛び回ります。
それで「大変だ」とか「苦労するだろう!」とおっしゃる家族さんも多いです。
正論ですが、そこには「娘が自分の手の届かない遠くに行ってしまう」という両親ならではの心理が働いているのではないでしょうか…?
それを「親のエゴ」とばっさり切り捨てるわけにもいきません。
心配と、「身近に置いておきたいのに…」という寂しさと…そこにはいろいろな感情が詰まっているのです。
現在は遠方でも連絡を取れる手段がある
今はSNSも発達し、さらにスカイプなどのシステムを上手に使うことによって遠方にいながら顔を見て話しをすることもできますし、孫が生まれたとしても、その成長過程を日々密接に見せることもできます。
逆に、そうしたシステムを介して、ほどよく過干渉な親世帯との距離を取りつつ普段快適に暮らしているという人も沢山います。
転勤、悪いことではないですよ。
任地によって当たりはずれはありますが、そんな機会もなければ住まないような土地に行き、思わぬ出会いがあったりします。
対人スキルも鍛えられますし、いろいろな経験ができますよ。
そうしたメリットを並べてみて理解を促してみましょう。
定年が早い…?
自衛官は定年が早い?
実際、自衛官の定年は一般企業より早いです。
これは組織の中核をなす世代を若く保つため、と言われていますが、概ね50代前半から半ばですから「その後どうするの?!」と心配になりますよね。
殆どは地元の協力企業さんの求人などで民間に再就職していきます。
定年後も就職先は確保できる
また、自衛官は職種ごとに様々な資格を持っていたり、特殊な分野の知識・技能を持つ場合、それを活かした企業に入るケースもあります。
例えば航空機や特殊車両の整備や、ミサイルやレーダーといった超・特殊な分野のエンジニアはそうした機材の研究・開発を行っている企業に行ったり、そうした企業から派遣されて、元の職場(基地・駐屯地)で民間人の身分で同じような仕事を続ける人もいます。
民主党政権になってから、それは「“天下り”ではないか?!」という突っ込みを受けて、そうした企業への再就職の門戸が狭められたという話もありますが。
血税を使って教育した優秀な人材を適所に配するための再就職に何の問題があったのか理解に苦しみます。
また、定年後の再就職についてはその10年位前から適宜に傾向と対策がとられていきますので、真剣に向き合っている人はきちんとそれなりの職についていきますよ、と説明してあげてください。
終身雇用が瓦解し、民間でもこれだけリストラや転職といったリスクがある時代です。
自衛官は、むしろ安全なのかもしれません。
自衛官との結婚は反対される?家族が不安になる理由まとめ
どんな結婚にも反対する親御さんはいます。
気に入らなければ、相手がだれでも、どんな仕事でも、その対応は変わらないのかもしれません。
そしてすべてを理解して「オールオッケー!」という結婚もまた、ないのでは?と思います。
自衛官だから反対、というのは恐らく一つの方便です。
そして、逆に言えば、親に反対されて諦めるくらいなら、そこから先の自衛官との暮らしは乗り越えられない可能性が高いです。
反対されたり、苦言を呈されたりした時には、むやみに反抗したり意地を張って突っ走るのではなく「本当にこの相手で良いのか、本当に自分がその相手を愛しているのか」ということを掘り下げていくチャンスだと思ってください。
それで「ヨシ!」と思ったら、そこから先は自己責任です。
反対など吹き飛ばして結婚しちゃえばよいのでは…?!
その暮らしで幸せになるかどうかは、究極、自分次第ということです。