「自衛官男性って休日は何をしているんだろ?」
「もしかして休みの日でも呼び出しとかあるのかな?」
そんな疑問がある人もいますよね。
自衛官といっても、その勤務状況は様々。
日勤者もいれば、レーダーサイトなど「三交代制のシフト勤務」もあります。
特殊な例とすれば「護衛艦や潜水艦に乗り込んで数日~数か月缶詰になる」という人たちもいます。
が、ここでは「普通の自衛官の休日の過ごし方」を紹介しますね。
自衛隊も基本的には“役所”なので、週末はお休みです。
そして世代や階級、職種によってもそのパターンは様々。
スタンダードと思われるお休みの過ごし方をピックアップしますので、ぜひ最後までお読みください。
自衛官妻である私が「自衛官独身男性のリアルな休日」について暴露しちゃいますよ~♪
自衛隊の休日の過ごし方~とにかく“営外”に出る!
若い独身自衛官は基地内で大部屋生活が基本
自衛隊では基地・駐屯地の中を営内と言います。
若手・独身の一般隊員のほとんどは営内居住者。
大部屋で生活をしているので「休日になると外出許可を取って外(営外)に出ていく」ことが多いのです。
とにかく外の空気を吸いに行く!
美味しいものを食べたり、買い物したり、映画を観たり。
煩い先輩のいないところで羽を伸ばし、お酒を楽しむことも。
今ならちょっと遠出して「人気のお店のタピオカを飲みに行く人」もいるでしょう(笑)。
もちろん、デートもあるかもしれません。
四六時中同じ部屋で同じ顔ぶれを見て過ごしているので、「たまの休日くらいは一人になりたい!」とその時間を満喫しているはずです。
ただし、中には「土日祭日でも営内の部屋でゲームをする!」というインドア派もいますね。
ここらへんは人それぞれかなぁと思います(笑)
外に出るには外出許可証を申請する必要が
しかし、外出するためにはきちんと外出、または外泊の許可を申請し、門限を厳守して帰らなければならないのです。
しかも、訓練期間中や演習の最中は、その外出すら行けないことも…。
また「休日でも二人以上の複数で行動することを義務付けられる」など、縛りは多いです。
が、そうしたルールは守らなければならないので仕方ありません。
ある程度の期間がすぎると自由が増えることも…
一定期間を過ぎて問題が無ければ、「基地・駐屯地周辺に仲間内で休日用のアパートを借りてシェアする」…なんて自衛官も出てきます。
そうすると、シェアしたアパートに“外泊”して趣味の拠点にしたり、営内に収まらない荷物置き場にするということも可能になります。
外泊許可を取っておけば門限を気にして飲む必要もなくなるので、自由度が増しますね。
試験勉強に励む人もいる
意外に試験漬けな自衛官もいる
入隊後の数年間「資格を取って専門的なスキルを身につける時期」には数々の試験をクリアしなければなりません。
その資格には、自衛隊独自のものもあれば、国交省などの管轄の国家資格の場合もあります。
いずれにせよ三か月~数年単位で勉強しなければならないものが多く…。
受験対象の自衛官には「仕事中の勉強や、場合によっては専門性の高い自衛隊内の学校に入校する」などの配慮・教育が施されますが。
合格してその資格を取得しなければ仕事にならないので、時には「大学受験以上に大変な場合」もあります。
給料をもらって勉強することになるので、プレッシャーもハンパなく、皆さん必死です。
資格がお給料、出世、キャリアに繋がるのでみんな必死!
資格が取れなければ仕事は先に進まず、そして階級も昇任しません。
資格を持っているかどうかが「階級や資格手当の有無としてお給料に反映、キャリアに直結」します。
そんな目標がある場合、試験当日~約三ヶ月前はほとんど営外(基地・駐屯地の外)に出ることなく休日も受験生のような暮らしをする場合もあります。
最近は営内にファミリーマートなど一般的なコンビニが出店しているので、最低限の買い物や気晴らしには事足りるのです。
休日に先輩が勉強会を開いてくれることも
また、そうした試験の合格率も職場全体の士気や評価にかかわるので、担当教官や面倒見のいい先輩は休日に出勤して職場で勉強会を催す、ということもあります。
武道でいうところの「自他共楽(じたきょうらく)」。
損得抜きで「自分の為だけでなく、人の為にも頑張る」そうした心意気が自衛官にはあるようです。
こうした試験は自衛隊に属している間は必ず何度も経験し、そのうちに面倒を見る側に回るのです。
基本的にはみんな仲が良くて、面倒見がいい人が多いですね。
その面倒見の良さは「家族」に対しても一緒で、結婚したら家族思いの旦那が多いですよ。
自衛官は休日出勤や呼び出しがある?
土日祝日でもローテーションで出勤する部隊もある
可能性はゼロではありません。
「戦闘機や救難といった部隊」では訓練と並行して、24時間いつでも現場に出れるローテーションを組んでいます。
そういった部隊に所属している自衛官は「土日祝祭日でも年末年始でもかならず職場に待機」している人たちがいます。
「事故や災害という事象が起こった場合にすぐに即応できるような体制」をとっているのです。
休日の職場待機はローテーションなので「毎回、必ず土日祭日が勤務」というワケではないですよ。休みの日もちゃんとありますので、その点は安心してくださいね。
基地周辺で待機になる場合も
また、段階的に待機している人たちもいます。
職場を離れても「自宅や基地・駐屯地の近隣にいて、呼集がかかったらすぐに出勤できる体制」でいることを求められる場合もあります。
この場合、何事もなければ、遠出できないというだけで「普通の休日」と変わりません。
長期休暇はあるの?
長期休暇はちゃんと取れますよ
自衛官は普段の仕事の中では有給休暇を消化しにくい分、「夏季休暇や年末年始にはまとめて休みを取る傾向」があります。
部隊の最低限の機能を保つだけの人を残して、2~3グループに分け「1週間~10日程度の休暇」をとるのです。
基本的には「前段休暇」~「後段休暇」と言われるように時期をずらして取得。
多く自衛官は「遠方の実家に帰省する」などして基地・駐屯地を離れ、羽根を伸ばしてきますよ。
中には「恋人と旅行に行く」という人もいるでしょう。
休日出勤した自衛官は代休がもらえる?
しかし、こうした休暇の間も「互いに調整して取得」します。
例えば、「正月やクリスマスの休暇は子供が小さい家庭を優先」したり、「地元が近い人が松の内の待機を引き受けてお酒を飲まずに過ご」したり…。
いろいろな気遣いがあるようです。
もちろん、そうした負担を引き受けた人には、後日に代休がもらえるなど「相応の配慮」がなされます。
決して「引き受け損」にはならないように「ギブ・アンド・テイク」になっていますよ。
普段は忙しい自衛官ですが、まとめてとれる連休は「一般企業よりずっと長い」場合もあります。
ですので、こういった長期休暇に旅行などを計画する家族も多いですよ。
自衛隊は休日に何をして過ごす?まとめ
休日の過ごし方は人それぞれ
独身の自衛官が休日に何をしているか…?
気になる人もいるでしょう、至って「普通」ですよ。
自衛官も人間です。
外に出られなければ部屋でゲームしている人もいますし、ネットで映画を観ている人もいます。
体力づくりを兼ねて自転車でツーリングする人もいますし、基地内で黙々と走ったり筋トレする人も。
階級があがれば自由度も増してきます♪
前述のように細かいルールに縛られた時期もありますが、勤務年数が増えて、階級が上がればだんだん自由度が増してきます。
バイクや車を所持することも許可されるようなりますし、レンタカーでドライブしに行く人たちもいます。
買い物やレジャーなどにはむしろパラフルで貪欲です。
普段、基地の中でそれほどお金を使うことがないので、好きなことは積極的に楽しむ人が多いですね。
ただし、試験勉強に集中する時期も…
しかし、時には試験勉強に集中せざるを得ない時期もあります。
そんな自衛官男性と付き合っている彼女は相手をしてもらえず、「ないがしろにされている」と思うこともあるかもしれませんね。
寂しいですけど、ここは我慢するしかないのかな、と思います。
試験については結婚後も続く可能性が…
実は、こうした状況は結婚しても変わりません。
全員ではないですが、40代になっても論文の提出を義務付けられることや、国家試験を受けなければならない状況はあるのです。
自衛隊に勤務している限りはかならず訪れる“試練”です。
我が家でも過去に、こうした理由で休日も全くアテにできない“母子家庭”だった時期があります。
しかし、試験はスキルとキャリアの向上のため。
ひいては「家族のその後の生活にも影響すること」なのだと理解し、頼ることを諦めるようになりました。
もし、彼氏やあなたの好きな人がそういう状況にあったら、応援してあげてくださいね。