みなさんは「陸上自衛官の夫との結婚生活」って想像できますか?
自衛隊という特殊なお仕事。
「国を守っている」ということはわかりますが、具体的なお仕事内容もわかりにくいです。
ですので、結婚後の生活についても「実際に結婚した人がどんな生活を送っているのか」なかなか想像しにくいですよね。
実は私は陸上自衛隊の旦那を持つ「自衛官妻」です。
自衛隊の仕事の特性上、「え?っと驚くこと」や、「プププっと笑えるエピソード」がたくさんあるんですよ。
どんな生活か知りたいですよね。
今回は「陸上自衛官を夫に持つ私の結婚生活はどんな内容なのか?果たして幸せなのか?」書いてみました。
陸上自衛官の男性と婚活中だったり、付き合っていて結婚を考えている女性の皆さん、ぜひ参考にしくてくださいね。
陸上自衛官妻あるある6選。結婚後の生活はこんな感じ
まずは「陸上自衛官の嫁あるある」を紹介しますね。
結婚後はだいたいこんな感じの生活が待っていますよ。
お迎えの言葉は「おかえり!お久しぶりです。」
山!山!山!ちょっと休んでまた山ー!
夫はとにかく、家にいません。
山に行ってます。
別に「山に芝刈りに」行っているワケではありません。
もしもの自体(?)に備えて訓練をしに行っているワケです。
リアルサバイバルです。
不在のときは夫と連絡を取れることもありますが、音信不通なことが多いですね。
その時々で違いますが、長めの山だと10日後くらいに「生きてるよ!」ってLINEがきます。
「元気にしてるよ」とか「愛してるよ」ではなく「生きてるよ」だけです。
「どこの山で何をしているのか」なんて話はありません(機密事項で言えない模様)。
「生存確認の連絡のみ」です。
(あくまでうちの旦那の場合です。マメな男子なら愛のメッセージを送ってくるかもしれません)。
結婚したばかりのときは「新婚生活気分がまったく味わえず」で寂しかったのを覚えています。
今となっては慣れたもんで、2日不在と言われても「了解~。今回は早いね」と余裕すらあります。
自衛官妻はこうして段々と「鋼の心」を手に入れていくのです。
こんなんでいいの?ってことに感動してもらえる
山に行ったときに食べるごはん、おいしくないみたいですね。
そりゃそうです。
「とにかく食べれればいいサバイバルご飯」なのですから、美味しいワケがありません。
なので、ちゃちゃっと作ったみそ汁にも「うまーい!」と感動してくれます。
ササッと洗って水を入れ、炊飯スイッチを押しただけのごはん。
「うまいうまい!」と何日もなにも口にしてない人ばりにおいしそうに食べてくれます。
「家の飯が一番うまい」といつも言ってくれますよ。
やっぱり褒められると嬉しいですよね。
あと、自衛官男子は「ご飯を食べる量も多い」です。
なんでもモリモリ食べてくれます。
余程嫌いなもの以外残したりすることもありませんので(なんでも食べます!)、作り甲斐がありますよ~。
夫の虫刺されにゾワッ!とする
山に行けば蚊やらなんやら虫だらけだそうです。
山から帰ってくるとその虫刺されの数にゾワッとします。
本人はめちゃくちゃ痒いみたいでかわいそうですが、かゆみに耐えているその様は見てておもしろいです。
夫の仕事内容がよくわからない
これでも何回か聞きましたよ。
しかし、未だに謎です。
聞いてもアルファベットとか専門用語が多くて理解不能です。
おそらく余程の自衛隊マニアな女子じゃないと、完全には理解できないです。
あと、「家族にも言えない内容」もあるみたいなので、聞いてもやんわりと誤魔化されることもあります。
まぁ、ここは「国家機密(?)」になるのですから、仕方ありません。
「夫は自衛官やってます。」
自信を持って誰かにお伝えできる情報はそれしかないです。
実際なにをやってるかなんて気にしてもしょうがないですよね。
今日も無事に帰ってきた。これでよしです。
君の肉体美はよく知っている。わかったから早く風呂に入ってくれ!
体が資本ですからね。時間があればとにかく鍛えてます。
「ただいまー!」と帰ってきて、戦闘服を脱ぎ、そのまま腕立て伏せします。
子どもはそれを見て背中にしがみつきます。
そのまま腕立て伏せします。(子供はずっと夫の背中の上です)
「ふーっ!キツい!」と言ってどこかにいなくなると、たいてい鏡の前で筋肉チェックしてます。
私としては「そんなんいいからまず風呂に入ってくれ!」と思います。
筋肉チェックが終われば「家政婦か!」ってくらい家事をやってくれるので口には出しませんがね。
ちなみに「鍛えるの大好き&家事を積極的にやってくれる&家族想い」は周りも一緒のようです。
周りの自衛官嫁仲間と話をすると「うちも鏡の前でポーズ決めてるよ。しかも全裸で。子供がマネするから辞めて欲しいよね」といった話が出てきます。
あ、もちろん、「家族想いで休日によく子供と遊んでくれる」とか「疲れていてもすぐに元気になって家事をやってくれる」という話もしますよ~(笑)
宴会、飲み会、何回やんねん!
結婚当初はよくツッコミました。
この前も宴会(飲み会)やったじゃんと。
先週は小隊、今週は中隊と規模が違うそうです。
その他にも同期会やら団結会やら飲み会がとにかく多いです。
自由に飲み会に参加させていると、毎週飲み会です。
地味に「飲み代」が家計を圧迫します。
ですので、たまにビシッと「しめる」必要がありますよ。
陸上自衛官の嫁になって幸せ?苦労する?
果たして陸上自衛官の妻になって幸せなのか、苦労するのか…
そりゃあ好きな人と結婚したわけですから幸せですよ。
まわりからは「旦那さんの不在が多くて寂しくないの?」とか「大変じゃない?」とかよーく言われます。
確かに、結婚記念日にも誕生日にも旦那不在はよくあることです。
自分の誕生日にいないのは我慢できますが、子供の誕生日にもいないのはちょっと辛いです。
でも、仕方ないんです。そこは。
「私と仕事どっちが大事なの?」
なんて言ってられません。
そんなの決まってます。仕事です。
あとで一緒に記念日を祝えばいいだけの話です。
子供だってそれで納得してくれていますし、普段は「めちゃめちゃ遊んでくれる優しいパパ」なので文句も言いません。
なんの問題もないんです。
ただ、「小さい子供がいる家庭」はパパ不在時は大変だと思います。
ママがワンオペ育児になっちゃいますから。苦労する点はそこですかね。
子供が「手のかからない年齢」になれば、楽になるのですが…。
ちなみにうちは「官舎住まい」なんですが、救われる点は多いです。
ちっちゃい子を抱いてると声をかけてくれる先輩ママさんたちもいますし、同じ年くらいの子もたくさんいて一緒に遊ぶこともあります。
それを機にどんどんママ友が増えます。
自衛官妻さんたちは「わりとさっぱりした人」が多いイメージがあります。
付かず離れずな関係でラクですよ。
夫不在時でも「まわりに知っている人がいる、相談できる人がいる」というだけで安心します。
それから、自衛官についてまわるのが異動です。
転勤の引越しは「2,3年ごと」だったり「6年ごと」だったりさまざまです。
その度に家中の荷物をまとめるわけです。
当然、夫は仕事があるのであてになりません。
しかも引っ越し費用がハンパじゃありません。
単身赴任にするか、家族帯同にするかも悩むところですが、子供が小さいうちは家族みんなで引っ越す人が多いですよ。
陸上自衛隊の妻あるまるまとめ
陸上自衛官と結婚すると「ほぼ夫不在な生活」が待っています。
でも、それもしだいに慣れていきます。
要領がわかってくるといった感じですかね。
とはいえ、ここまで「不在、不在」と書いてきましたが、代休が取れるときはしっかり家族サービスしてくれますので安心してください。
他にも、駐屯地がある市のお祭りの時期には「家族の日」というのがあり、子どもを連れて一緒に参加できるようにしてくれてます。
自衛隊側も「家族を大事にしてくれる体制」がとられているんですね。
ですので「家族想いの男性」が多いでし、うちもやっぱり家族を大切にしてくれる「良い夫」です。
大変なことがあっても夫婦で考え、悩み、そしてまぁいっかと悩むことをやめる。
そういう感じで楽しく幸せに暮らしていますよ。