自衛官につきものの転属・転勤は家族にとっても大問題です。
物理的な移動だけでなく、転居に伴って「さまざまな経済的な負担」ものしかかります。
下世話な話ですが「一体どのくらいの費用、お金がかかるのか」気になりますよね。
というか、妻としては「家計に響く」から大問題ですよね
そこで、現役自衛官妻である私が「自衛隊の転勤、引っ越しは具体的に何にどのくらいかかるか。転勤手当はいくらくらいもらえるのか」という目安を説明していきますよ。
ぜひ参考にしてくださいませ~。
*ただし、その異動距離や世帯の人数によっても大きく変化しますので、ご参考程度に読んでいただければ幸いです。
自衛官の転勤手当はどのくらい?
まず、気になるのが「転勤手当がいくらくらいなのか」ですよね。
自衛隊が転勤する場合、「転勤にともなう移動距離と移動する世帯の規模(単身か、家族帯同か)」によっても変わってきますが、「概ね10数万~20数万円」といった転勤手当が支給されます。
場合によっては「その引っ越し業者に支払った領収書をもとにかかった費用(実費)」が支払われることもありますが、殆どは「規定によって算出された額」が支給されるものと思ってください。
しかしそれは「繁忙期で釣り上げられた引っ越し料金」などは考慮されません。
「自分で荷造りし、荷解きする」ことを前提にして「ただ荷物の搬出~次の住まいへの搬入のみにかかる引越し費用」を基準にしています。
なので、最近主流になっている「お任せ便」はほぼ自己負担のオプションになりますよ。
自分で全部荷造りし安い業者を探せば大丈夫ですが、「オプションを使いまくる」といったことをすると「手当では金額が足りない」ということになりますのでお気をつけくださいね。
自衛官の引っ越し費用はいくらかかるの?
官舎を利用するか、賃貸物件を利用するかで費用がかわる
官舎であれば敷金礼金はかかりませんが、「自分で赴任先の通勤圏内に賃貸物件を探して入居する」という場合は当然、入居に伴う初期費用が発生します。
官舎であっても、前述したような「作業の負担を減らすオプションや、電話やパソコンに必要な回線の移転、場合によってはエアコンや食洗器、トイレの温水便座などの設置工事」も有料になります。
なので、ゆとりをもって10万円程度の予算を立てておく人が多いです。
やっぱり家賃が安いから、みんな官舎に引っ越すことが多いですね。
たま~に官舎がいっぱいで入れない…という時がありますが、大体は官舎を利用することができますよ♪
プロクリーニングをお願いする人も多いですが…
最近では「退去時や入居前のプロのクリーニングを利用する人」もいますので、そうした場合の予算もあらかじめ組み込んでいれば、いざという時に慌てずに済みますね。
クリーニングは3LDKをフルに行う場合、例えばダスキンに依頼すると10~15万円ほどかかりますが(地域差あり)、水回りのみなら3~5万円程度でできる業者もあります。
状況に応じて活用することで、コストを減らすことも大切ですよ。
また、子供が小さかったり、妊娠期間中などに夫の天気や引っ越しが重なる場合もありますよね。
そんな時は無理は禁物です。
「必要経費だ」と割り切ってプロに頼むのもありですよ。
その時の状況に合わせて、上手にクリーニング等のサービスを活用してくださいね。
官舎に住む上で退去にかかる費用
退去時はキレイに掃除しないと出られない!?
ほとんどの人は「官舎→官舎への引越し」になると思いますので、官舎に関する費用を説明しておきますね。
官舎の場合、敷金・礼金はかからないとはいえ、その分「退去時にはきっちり掃除をして隅から隅まで磨き上げる」必要があります。
ほとんどの官舎には担当する「退去チェッカー」がいます。
汚れや破損について不動産業者以上に厳しく点検がなされ、不備があれば、解消するまで退去させてもらえません。
実際「水回りやサッシの溝、風呂場の排水口、換気扇回りなどがきちんと磨かれていなかったために引越間際ギリギリに掃除のリテイクがされて出発が大幅に遅れる」ということも大いにありうるのです。
この退去チェッカー、本当に厳しいんです。
「そんなとこまで掃除しないとなの!?」ってくらい隅々までチェックされますよ><
ハウスクリーニング代を節約するには?
そのため、自分で掃除をする代わりに退去後に「ハウスクリーニングを自腹で頼む人」もいるのです。
これが前述のとおり「10~15万円程度」となりますが、見積もりを取って相談し「自分でやるのが難しい部分についてのみ依頼する」のであればもう少し安価に済ませることができますよ。
ふすまの張替えや壁のペンキ塗りも必要に…
また、官舎特有の費用とすれば「ふすまの張替えや壁のペンキ塗り」といった項目があります。
官舎の建物は、室内の壁がペンキ塗装の仕様がデフォなのです。
部屋の広さにもよりますが「総額で3~5万円で業者に依頼する」場合が多いですね。
昔は自分でふすまの張替えをしたり、家具を動かしてペンキを塗った人もいたようですが、最近では「ほとんどが退去~次の入居の間に業者に依頼してやってもらう」、というパターンになっています。
きちんと掃除しないとブラックリストに載せられる!?
きちんと「原状復帰した状態」で次の住人に明け渡さないと、汚い状況の家を写真に撮られて個人的なネットワークでその“惨状”とともに拡散される…なんてこともあるんだとか。
そうなると「だらしない引越をした一家のブラックリスト」に挙げられる…なんてことになりかねません。
「お金をかけるか、自分で手間をかけるか」、いずれにせよ世帯を動かすということは大変なのです。
とはいえ、常識の範囲でキレイに清掃してしまえば大丈夫。
よほど手抜きしない限り「ブラックリスト(笑)」なんて載りませんので、必要以上に怖がることないですよ。
“自己負担”で意外な盲点
転勤手当はあくまでも「転居の費用のみ」です。
前述のような住居関係だけでなく、例えば…
- 幼児がいる場合の幼稚園や保育園
- 小中高学校の転入に伴う諸費用
- 趣味のジム
- 子供の習い事
などの費用に関しては全て「プライベートなので自己負担」になります。
公立の園や学校ならそれほどの費用は掛かりませんが、私立の幼稚園などに関しては入園料や制服の買い替えなど「初期費用が一人5万円程度かかる」場合もありますので、赴任先の事情のリサーチは入念にしておきましょう。
引っ越し費用を節約するには…?
普段から引っ越しを意識した生活をする
自衛官とその家族の宿命として、転勤・転居を視野に入れた「ある程度のミニマリスト的な生活」は必須です。
まずは「ものを増やさない努力」、そして「常に汚れを貯めないこまめな掃除」がいざという時に大きなポイントになっていきます。
小さな子供がいると「子供のオモチャ」や「保育園でもらってきた制作品」など増えがち。
普段から増やさない努力&写真で記録して捨てる努力が必要ですよ。
例えばダスキンのハンディモップをレンタルしておいて、毎月家具の裏まですっきり埃をとっておき、月一の交換前の仕上げにサッシの溝まで磨いておくことを習慣づけてみてください。
そうすると、退去前のハウスクリーニングの予算は大幅に削減されます。
また、「そろそろ転勤の内示が来るかなー?」という時点から「段階的に換気扇や水回りを一つずつ徹底して行うことでプロに頼らず自力で終わらせる」ことも可能ですよ。
引越し時に断捨離する!
また、荷造りをする段階で断捨離をする人もいます。
「次の任地ではすっきり暮らせるから」と荷造りで物を分別するのです。
引越を「生活のリセット」と考えれば、やる気も出てきます。
そのため…
- 荷造りは自分で
- 荷解きはプロに任せて搬入の日のうちに9割がた終了
- 空いた段ボールをその日のうちに回収
という「半分お任せ便」のパターンもあります。
完全お任せ便よりはリーズナブルで、生活の再開が楽になりますので、このパターンはお勧めしたいですね。
自衛隊の転勤費用まとめ
引っ越しスキルは段々とレベルアップ!
引越は、最初からなかなかうまくいくものではありません。
予想を超える物量に途方に暮れることも、終わらない掃除に泣きたくなることもあります。
それが2~3年に一度の頻度でくるとなれば、だんだん経験値を上げて動じなくなっていくものです。
最初はプロに任せて、その様子を観察し、やり方を勉強するというのも一つの手段です。
お金はかかりますが、目の前でプロがやってくれるその荷造りや清掃のプロセスを見て、「次からは自分でできるところを増やして節約する」ようになれば、その料金は無駄ではありませんよ。
引っ越し代を積立貯金するのもあり
しかし、誰もが引っ越し費用を潤沢に使えるわけではありませんね。
そのため、毎月5000円~10000円程度を、引越を含め「いざという時」のために積み立てておくことをオススメします。
そうした中から「引っ越しのオプション代や清掃代、壁のペンキやふすまの張り替え、幼稚園や学校の諸経費」を捻出するのです。
ゆとりが出れば、引越の修羅場も笑って潜り抜けられるようになります。
そして、プロの手際を見て次には自分でもっとできる部分を増やして行けば、次はもっと賢く経済的に転勤を乗り切れるようになりますよ。
頑張ってくださいね♪
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