「自衛隊ってスマホは持てないの?」
「自衛官の彼氏がからなかなか連絡が来ないんだけど・・・もしかしてスマホが使えない?」
「特殊な基地等では持ち込み制限があるって聞いたけど」
そんな疑問を持っている人もいるはず。
結論から言いますと、自衛官も普通に携帯電話、スマートフォンを持っています。
しかし、その職務上いくつかの制限事項があるのです。
今回は「自衛官のちょっと不便な携帯電話ルール」についてお話してみますね。
自衛官って特殊な仕事だから、恋人としては「既読無視が続くんだけど…生きてるの?」と心配になることもありますよね。実は自衛官のスマホ事情はこんな感じなんです><
自衛隊は携帯制限があるって本当?
自衛隊には情報機器の持ち込み制限がある!
営内(基地・駐屯地内)での生活や部隊での勤務中に関して、自衛隊では情報機器の持ち込み制限というルールがあります。
情報機器、つまり・・・
- パソコンやタブレット、スマートフォン、携帯電話、といった”通信手段“として一般のネットワークに接続できるもの
- SDカードや、microSDカード、USBメモリといった可搬記憶媒体
- 同様の機能をもつ携帯ゲーム機
↑これらの機器に関して制限をかけているのです。
というのも、自衛隊という世界は「取り扱う情報の多くに部外秘となるもの」があり、そうした情報の漏洩やサイバーテロという事態に対して、非常に厳密に対策を立てているからです。
これは、自衛隊だけでなく「国家機関である様々なところでも適用されている」情報保全のための措置です。
漫画や映画の世界のようですが、情報一つで大事態になりかねない職場ですものね><
スマホの持ち込みはOKなの?
そうした中でもっとも身近なアイテムがスマートフォンです。
基本的に自衛官もスマートフォンを持つことができます。
しかし「購入・機種更新の時に注意すべきこと」、さらに「使用する上で気を付けるべきこと」がありますので、簡単に説明しますね。
携帯電話・スマートフォンは所持を制限される機種がある
自衛官が職場に持ち込むことができるスマホには、制限があります。
画面サイズが大きすぎるのはNG
まず基本的にひっかかるのが画面のサイズです。
現在は7.0インチ以上のサイズの画面の物は持ち込みできないことになっています。
ある程度以上のサイズの物は、その機能の充実ぶりから、タブレットやパソコンと同等とみなされてしまうのです。
ただし、階級や年齢によっても適用されるルールが変わってきますので、上記内容は「絶対」ではありません。
とはいえ、最初は「ルールに則ったサイズの物を購入・使用するのが無難」ですね。
スマホ制限は時代によって変化する?
しかし、この画面サイズによる制限も、時代とともに変化してきています。
スマートフォンのシリーズが各メーカーともに大型化するにしたがって、許容されるサイズも少しずつ大きくなってきているようです。
また、こうした情報機器に関しては「持ち込みが禁止されている固有の機種やシリーズ」もあります。
なので、機種更新時などは「最新の情報を担当部署に確認してから手続きを進める」のが良いですよ。
営内の寮に住んでいる場合は1人1台まで
そして、営内(基地内)に住んでいる場合には、保有できるスマホは一台という規則がある場合も…。
この場合、結婚や出世、ある程度の年齢になって「営外の官舎やアパート」等に住めるようになったら、制限はなくなりますよ。
ただし、駐屯地や基地内に持ち込めるのは基本的に「1人1台まで」ですね。
職場での持ち込み制限
所有が認められるサイズ・規格のスマートフォンであっても、職場ごとに持ち込み制限が設定されている場合もあります。
具体的に言えば「司令部の中枢や、会議などが行われるエリア」等で制限されています。
これは、「秘匿性の高い情報を外部に持ち出されないための対策」と言えます。
「部屋の入り口でスマホを預け、退出時に受け取る」というシステムを適用されているところも珍しくありません。
当然、そこで預けている間は一時的に連絡を取ることができなくなります。
自衛官は音信不通になりやすい?
自衛隊はこうした普段の勤務だけではなく、演習などで「数日~数週間の缶詰めになること」があります。
その間は「全く連絡がつかなくなること」が確かにあります。
これに似たような状況で「海上自衛隊の艦艇に乗り込んでいる場合」には、音信不通状態が数週間~数ヶ月続くことも…。
こういった時は、自衛隊側からは連絡が来ないかもですが、私たち側からは「LINEやメールで発信するメッセージを相手のスマホに残すこ」とはできます。
返信があるまでに若干時間はかかりますが、そうした方法で連絡を取ることは可能です。
なので、「本当の意味での完全な音信不通になる」ということは、ほとんどありませんので安心してくださいね。
とはいえ、普通の彼氏と比べたらダンゼン連絡が取りにくいのも事実。寂しがり屋の女性にはちょっとキツイかもですね。
【まとめ】
SNSの利用にもルールがある!?
自衛官は、規則に則った制限はあるものの、スマートフォンを保有・使用することは可能です。
ただし、こうしたハード的な制限だけでなく「SNSなどの使用に関しても様々な暗黙のルール」があります。
ツイッターやフェイスブック、インスタグラム等のSNSをみると「仕事として行事などの情報を発信している広報官さん」や、「自ら自衛官であると身分を明かして個人的に発信している人」もいます。
が、一般の隊員がむやみに仕事のことや職場の事案、写真などを発信することは危険です。
SNSを使用する場合には…
- アカウントに鍵をかける
- フォロワーも、きちんと身元が判明している人などに制限
等をして、やり取りに注意する必要もありますよ。
暗黙のルールを守らなかった場合、処罰もある!?
以前、隊舎内の写真で本人だけでなく、周囲の人間の写真などを無制限にUPしていた若い隊員にやんわりと注意していた隊員さんがいましたが。
その“指導”を聞かなかった彼は、あっという間に名前・部隊・階級など身元を特定され、Twitterから消えました。
職場に於いて、より厳正な“指導”や“処分”があったはずです。
せっかくスマートフォンという便利なアイテムを使えるのであれば、トラブルにならないよう、一般人よりもより一層注意が必要になることを忘れてはいけませんね。
スマホ制限で連絡が取れない場合は‥
もし「スマホがうんともすんとも言わない、連絡が取れない時期」であっても、家族・親族であれば緊急時(病気・事故・出産など)の連絡は部隊を通して本人に送られますので、心配はいりません。
とはいえ、この特権を使えるのは基本的に「家族」のみ。
「恋人関係」のうちは、なかなか連絡がとれず寂しい想いをすることもあるでしょう。
自衛官と付き合うのであれば、その音信不通の不在の間を楽しむくらいのつもりでないと、モチベーションを維持できません。
彼氏としても、無視したくて無視しているワケではないので、グッと我慢してあげましょう。
それに、彼氏は自分からは発信できなくても、「あなたからのさりげない気遣いのメール」がスマホに届けば、それを読んでほっとしてくれるかもしれませんよ。
どうか温かく見守ってあげてくださいね。